7月21日(火)
俺の場合、キム・ベイシンガーといえば
未だに「バットマン」のヒロインという程度の認識しかないのだが、
まさかこの人がオスカー女優になるとは思わなかった。
などという話はさておき、「L.A.コンフィデンシャル」を観に行ってしまう。
己の能力と正義に対する信念を信じ、ある意味確信犯的に孤立化していく若きエリート警部補・エド。
仲間を大切に思い、正義のためには暴力も辞さない巡査・バド。
この二者の対立の構図が鮮烈に浮き彫りになっていく序盤から中盤に描けての展開は、確かに面白い。
そして、この二つの正義が大きな溝で隔てられたまま、
諸々を巻き込みながら平行して事件の核心に迫っていく訳だが…
ただ、その2つの線が一つの点へと収束していく過程がいまいち面白味に欠ける。
意外性もどんでん返しも何もなく
中盤以降、抑揚に欠けた、今ひとつ味気のない展開が続く。
女をダシに使う黒幕のやり口も、あまりにも陳腐。
加えて、状況説明や性格描写も言葉に頼りすぎているきらいがあり、強烈に印象に残るシーンがない。
後半のだらけた展開のおかげで前半の張りつめた鮮烈な印象も剥ぎ取られてしまい
最終的には、結局
「ああ、日本もアメリカも、事なかれ主義がまかり通ってしまうもんなんだねぇ。
正直モンは馬鹿を見るねぇ、はいはい。」
程度の印象しか残らない。
やたらと扱いがでかい、キム・ベイシンガー扮する娼婦も
ただの狂言回しという感じで、何でこの役でオスカーとれたのか、はっきり言って謎だ。
つまらなくはない。しかし、新鮮味もない。序盤のわくわく感が持続しない。
類型的でこじんまりとまとまった凡作。それが、現時点での感想。
ちなみに、この映画の売り文句は
「許し難いほど輝いた、男と女。」
いやあ、そこまでのことは全然なかったと思うが。

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