7月17日(金)
まあ、縁起物だからな!というわけで
米国版「ゴジラ」を観に行ってしまう。
冒頭のタイトルロールでちょっとわくわく。
原水爆実験の実録フィルムを上手く編集してあり、センス良く仕上がっている。
そして本編。
ニューヨーク初上陸のシーンは、ちょっとくるものがあった。
桟橋を跳ね上げ、道路越しに背びれが見えたとき、
「あぁ、ゴジラだ!」と心ときめくものを感じてしまった。
続いて、、市街地での攻防。
巨大生物がビルの谷間を走り回り、
近代兵器を圧倒し、翻弄する姿というのはなかなか爽快。
日本版ゴジラのように火炎放射を吐きまくるのではなく、
突風のような吐息に巻き上げられた車等が爆発して
炎を吐いているように見える、という演出も面白い。
複雑なニューヨークの町並みを視覚的に生かしている点も巧いと思う。
と言うわけで、ちょっぴり楽しめた部分を最初に挙げてみたが、
この作品が誰にでもお勧めできる痛快娯楽作品に仕上がっているかと言えば
もちろんそんなことがあろうはずもなく、
大方の予想通り、大味でカタルシスにも乏しい、中途半端な作品に仕上がっている。
よもや期待している馬鹿はいないと思うが、
当然の事ながら役者とか人間ドラマ方面はほぼ全滅なので、まあ放っておくとして。
エメリッヒ監督は、やたらと「あえて日本版ゴジラのイメージに捕らわれないようにした」と吹聴していた。
まあ、その心意気は買うとしても、
だからといってガチガチに「ジュラシックパーク」の呪縛に捕らわれていてどうするよ(^^;
どっしり安産型の日本版ゴジラとは本質的に異なる、ティラノザウルス型のデザインを採用した時点で、
勝負は決まっていたのかもしれない。
特にマジソンスクエアのパート以降は、見た目も演出も
まんま「ジュラシックパーク」の粗悪なパロディといった感じ。
実際、「ゴジラ」というより
「ジュラシックパーク3」というタイトルを付けた方がしっくりくるんではないかと思う。
それ以外のパートも、「どこかで見た何か」の寄せ集め、という感じが濃厚。
リメイクとはいえ、ここまで「オリジナル」な要素が何一つ無い映画は近年珍しい。
何も考えてないようなぶっこわし映画でも、どこかに突き抜けた要素があれば理屈抜きに楽しめるものだが、
この作品にはそういった要素は皆無。
ある意味で悪質とすらいえる作品。

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